【PHP】PDT+XDEBUGでPHPの統合開発環境を構築(その1 ソフトを揃える)
私は今まで、VS.Phpという統合開発環境を使っていたのですが、オープンソースの統合開発環境(IDE)に乗り換えました。自動入力補完可能なエディタでのコーディングや、変数のウォッチやブレークポイントを設定し、ステップ実行でのデバッグが可能な環境が無料で揃います。
ダウンロードして揃えるもの
- Apache
Webサーバー - PHP
PHPの実行環境 - PDT
Exlipseを使ったPHP用統合開発環境 - XDebug
デバッグ用のツール
Apacheのインストール
Webサーバーをインストールします。
以下のページより、Apache 2.2(以降)をダウンロードします。(今回は、2.2.14で確認しました。より新しいバージョンがリリースされている場合は、PHPが動作することを確認してから、インストールしてください)
http://httpd.apache.org/download.cgi
Windowsの場合は、
- Win32 Binary without crypto (no mod_ssl) (MSI Installer)
- Win32 Binary including OpenSSL 0.9.8k (MSI Installer)
のどちらかです。ローカルで実行するのにSSLが必要なければ、without cryptoの方で良いです。
MSIファイルをダブルクリックで実行します。
Nextをクリックします。
ライセンスの確認。I accept the terms in the license agreement を選択します。
Nextをクリックします。
ただし、上記のServer Infomationだけは、入力する必要があります。自分のPC上で実行するのであれば、「Network Domain」と「Server Name」にlocalhostと入力し、「Administrator’s Email Address」には、admin@localhost などと適当に入力します。
また、今回はプログラムの確認用に使うだけで、サービスとして登録する必要はないため、一番下のラジオボタンは、「only for the Current User, on Port 8080, when started Manually」を選択します。(必要な人は、「for All Users….」でも構いません。)
Customを選択します。
Apache Service Taskbar Iconは、必要ないので外しました。タスクトレイでApacheのサービスを表示する機能ですが、サービスに登録しないのであれば、意味がありません。
インストール先のパスなどは、好きなようにしてください。
Installをクリックします。
Finishボタンで完了します。
PHPのインストール
以下のページより、PHPの実行プログラムをダウンロードします。
http://www.php.net/downloads.php
5.3がリリースされていますが、対応ができていないソフトが多いので、私は、今回、PHP 5.2.12をインストールしました。
適当なフォルダに解凍すればOKなので Windows Binariesの zip package のものを選択します。(インストーラ付のものが好きであれば、そちらでも良いです。)
C:\PHP5 など、わかりやすいフォルダに解凍したファイルをすべて置いてください。
XDebugのインストール
下記のサイトより、XDebugをダウンロードします。
http://xdebug.org/download.php
ダウンロードするバージョンは、使用するPHPのバージョンに合わせてください。「5.2 VC6 (32 bit)」と書かれてあれば、PHP5.2用のVisual Studio 6でコンパイルされた32ビット版DLLという意味です。使用環境に合わせて選びますが、32bit版のApacheを使っていれば、32bitのTS(スレッドセーフ)版でVCの種類は適度に古いもので良いと思います。
(VC9のものは、環境によっては、C/C++ランタイム(Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ)を入れておく必要があるかもしれません。)
ダウンロードしたDLLは適当なフォルダに配置してください。(C:\PHP5\Debugger など)
PDTのインストール
統合開発環境としては PDT 2.1 SR-1 All In Ones / Eclipse PHP Package を入れると便利です。
http://www.eclipse.org/pdt/downloads/
Eclipseにプラグインを入れても同様の環境が揃いますが、プラグインの依存の問題などで、うっかりほかの開発に使う環境を破壊すると面倒なので、180MBほどHDDに余裕があれば、All In Onesを使う方がおすすめです。(どうしてもプラグインでやりたい人は、うまいことやってください)
Windowsの場合は、「All-In-One Windows 32-bit」をダウンロードします。ZIPファイルを解凍して、適当なフォルダにすべてのファイルを置いてください。(C:\PDTなど)
また、日本語化するには、Eclipseの日本語化パックが必要です。下記のページより、Eclipse Classic (SDK) をダウンロードしてください。
日本語化パックのインストールは、解凍したファイルをそのまま、先に配置したPDTのフォルダへ単に上書きすればOKです。
なお、PDT(Eclipse)の実行には、Java実行環境が必要ですので、入れていない人は、JREをインストールしてください。
長くなったので、設定関連は次回のエントリに続きます。
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