【VST】VSTプラグイン・VSTi作成の参考になる本
VSTプラグイン・VSTiを作成するにあたり、参考図書として使えるものをまとめてみました。
ちょっと前まで、サウンドプログラミング関連の解説書は少なかったため、苦労が多かったですが、ここ数年でやっと増えてきたため、最初の手がかりとするのに読んでみると良いと思います。
音のプログラミング関連
2008年12月に出たばかりの本です。
エフェクト処理を中心に、デジタル音声処理について理論的な説明から、C言語による実装例が実用的でコンパクトなサンプルコードまでが、書かれています。
ディレイ、リバーブ、ディストーション、コンプレッサー、コーラス、フランジャ、ワウ、ビブラート、イコライザ、ノイズゲート、などのエフェクタや、サウンドプログラミングにありがちな、ピッチを保持したままでの音の伸縮、リサンプリング、ピッチシフトなどの実装方法が、コード付きで紹介されています。
掲載されているサンプルは、WAVファイルを加工する例ですが、もちろんVSTにも応用可能です。
はじめてサウンドプログラミングにとりかかるときに参考にするには、かなり良い本だと思います。
Win32 API を使用した Wave ファイルの取り扱いと、MIDI の説明、取り扱いに関する記述が主な内容です。
VSTの場合は、ホストアプリケーションが行う部分も多いので、この本の内容とはずれてきますが、加算式シンセの実装例や、FFTを使ったソノグラフの作成などは、今でも参考になると思います。
FFTに関する説明や、デジタルフィルタの考え方など、主に信号をデジタルで扱う上で必要になってくる内容をグラフとC言語のコードを交えて説明してあります。
コードは、VB 6.0です。説明が初心者向けに平易な上に詳細に書かれており、扱っている内容は、音に関する理科の実験のような感じでおもしろく、お勧めです。
現在、絶版中。最近の言語で復刊して欲しいです。古本屋でさがしましょう。
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Windowsサウンドプログラミング―音の知識×プログラミングの知識
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トラックバック by もぼなもな書房 — 2009/9/14 月曜日 @ 13:51:58